岩手県立中部病院

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臨床工学技術科

臨床工学技術科

当院の臨床工学技術科には、平成30年度現在8名の臨床工学技士が在籍しており、医療機器の操作を中心とした臨床業務と、医療機器の安全管理を行う機器管理業務、コメディカルにむけた勉強会実施などの教育業務を行っています。

また、圏域病院である遠野病院へ毎月交代で、透析業務を中心とした業務応援を行っています。東和病院は、月1回の業務で機器管理や勉強会を行っています。

 

業務の内容

<心臓・血管カテーテル室業務>

心臓・血管カテーテル室では心臓カテーテル検査及び治療(CAG、PCI)、下肢の血管内治療(EVT)に携わっており、ポリグラフの操作・計測、血管内エコー(IVUS)の操作などを行っています。また、カテーテル台帳を用いて検査・治療データの管理も行っています。

カテーテル台帳登録 

血管内エコー操作 

 

<ペースメーカ関連業務>

ペースメーカー植込みの立会い、外来での定期的なペースメーカーチェックや、植込み型除細動器(ICD)、両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)のチェックを行っています。チェックの内容は各種設定確認、不整脈の有無の確認、電池情報の確認、リード線の電気抵抗の確認を行い、経時変化がわかるように電子カルテに記録し、循環器内科医師への報告を行っています。

 

<血液浄化業務>

当院の人工透析室は10床あり、医師、看護師と連携し、血液透析(HD)、血液濾過透析(HDF)を行っています。個人用透析装置、透析監視装置、溶解装置、透析液供給装置、水処理装置の保守点検を行い、計画的にエンドトキシンと細菌の測定を行い透析液清浄化を図っています。また、特殊血液浄化療法として血漿交換(PE)、血液吸着(PA)、白血球除去(LCAP)、顆粒球除去(GCAP)、胸・腹水濾過濃縮再静注法(CART)などを行っています。その他、腹膜透析(PD)の遠隔モニタリング管理も行っています。 

透析装置の操作

水処理装置の点検

 

<手術室業務>

安全かつ円滑に手術が行えるよう麻酔器、電気メスをはじめとする医療機器の保守点検を行っています。様々な診療科で行われる内視鏡手術の立ち会いを行っています。

ペースメーカー、植込み型除細動器(ICD)、両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)を留置された方が様々な手術をうける際に、ペースメーカー等の機器が電気メスなどによって誤作動しないように術前、術後に設定変更を行います。その他、術中自己血回収装置の操作や脳外科、耳鼻科のナビゲーションの操作も行っています。

また、法改正により臨床工学技士の業務範囲が拡大したことを受け鏡視下手術においてスコープオペレーターを行っています。


<救急・集中治療領域での業務>

人工呼吸器や経皮的心肺補助装置(PCPS)、大動脈バルーンパンピング装置(IABP)、血液浄化装置など、生命維持管理装置が安全かつ適切に作動するよう操作及び保守点検を行っています。

 

<医療機器保守管理業務>

輸液ポンプやシリンジポンプ、人工呼吸器など院内で使用される医療機器を中央管理しています。医療機器管理システムを使用して、医療機器の貸出・返却、保守点検、修理を行っており、システムへの登録管理機器は約1000台、貸出管理機器は約400台となっています。医療機器の購入から管理・運用・点検・修理・廃棄までを機器管理業務として行っています。

 

 <教育業務>

 病院内には、輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器、除細動器など看護師が直接かかわる医療機器が多くあります。医療機器の取扱い方法や警報発生時のトラブル対応など、新人・転勤者への勉強会の開催も含め、主に看護師を対象にして勉強会を行っています。

 

数多くの医療機器がある中で、日々機能が進歩していき、次々に新しい機器が販売されています。新しい機器を購入した際や使用する場合は購入業者の方から操作説明やデモンストレーションを受け、臨床工学技士から医師、看護師へ伝達するため、私たち自身も日々勉強しています。

 

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