中部圏域での乳がん患者さんの診療を継続するため、当院での精密検査後、異常がない患者さんや治療後、病状が安定している患者さんは、地域の「かかりつけ医」や「検診機関」での経過観察をお願いいたします。【お知らせとお願い】
現在、当院の乳腺外来が慢性的に混んでいる状態となっており、日常的に待ち時間が長く、大変ご不便とご迷惑をおかけしております。申し訳ございません。
岩手県では、乳腺に携わる医師が患者数に比較して少なく、県全体での医師不足が問題となっております。岩手県では年に800人程度の方が乳がんに罹患されますが、当院ではその4分の1ほどの患者さんの診断、治療を2名の医師で行っている状態です。さらに北上市においては北上済生会病院乳腺外来も閉診となり、一部の患者さんは当院で加療を継続することになっております。
また、当院は検診精査機関でもあり、検診で精査が必要になった患者さんの精査を行っておりますが、その半数以上は がんの所見なく経過観察のみとなっており、大きく変化がなければ がんである可能性は低く、良性の所見であるため、そのような方は検診での経過観察をお願いしております。
乳がん患者さんにおきましても、術後経過が良好で術後10年以上経過して再発リスクの低そうな方も、同様に検診をお勧めさせていただいております。
つきましては、乳腺外来の飽和状態による、診断、治療が必要な患者さんの診療に支障を来す状態を回避するため、当院での精密検査後 異常がない患者さんや治療後 病状が安定している患者さんは、地域の「かかりつけ医」や「検診機関」での経過観察をお願いいたしますので、ご理解ご協力をお願いいたします。
大変ご不便とご迷惑をお掛けして申し訳ございません。
令和4年5月
岩手県立中部病院長