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令和8年度 岩手県立中部病院『市民公開講座』を開催しました

令和8年9月8日(火)、北上市文化交流センター さくらホールfeat.ツガワにて、市民公開講座「知って安心、これからの健康」を開催し、76名の皆さまにご来場いただきました。認知症・がん治療・健康寿命という身近な3つのテーマについて、当院の専門スタッフが講演を行いました。ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

開催概要

日時 令和8年9月8日(火)15:00~16:30(開場 14:30)
会場 北上市文化交流センター さくらホールfeat.ツガワ(小ホール)
テーマ 知って安心、これからの健康
参加者数 76名(入場無料・申込不要)
座長 地域医療福祉連携室長 兼 第1脳神経内科長 安田 猛彦
主催 岩手県立中部病院
市民公開講座の開催ポスター

開催ポスター

講演1 「認知症」との関わり方

診療部 脳神経内科医長 野崎 亮太

認知症について講演する野崎医長

認知症について講演する野崎医長

認知症は誰にでも起こり得る身近な病気です。新しい治療薬の登場により、早期のアルツハイマー病では進行を遅らせることが可能になりつつあり、当院でも早期に治療を始めた患者さんの中には、経過が良好な方が増えています。

だからこそ大切なのが、「早期発見・早期相談」とかかりつけ医との連携です。また、ご家族や周囲の方が本人の気持ちに寄り添い、環境の調整や介護サービスなどを活用することで、本人とご家族双方の負担を軽くできることもお話ししました。

Q. 受診の目安となる症状は?

A. 1~2か月の間に物忘れが明らかに進んでいる、食事をしたこと自体を忘れてしまうなど、「何かおかしい」と感じたら、まずはかかりつけ医にご相談ください。かかりつけ医がいない場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

講演2 切らない・痛くない 最新ロボットがん治療
~みなさんに選ばれる「放射線治療チーム」へ~

放射線技術科 特任診療放射線技師 菅原 潤

放射線治療チームについて講演する菅原技師

放射線治療チームについて講演する菅原技師

当院に導入される最新のロボットがん治療装置「サイバーナイフ」は、三次元的な照射と、腫瘍の動きを追いかける照射(動体追尾)により、少ない回数で精度の高い治療を行うことができます。「働きながら治療を受けたい」という患者さんにとって、治療の選択肢が広がります。

良い放射線治療には、装置だけでなく、当院が積み重ねてきたチームとしての技術・経験・姿勢が欠かせません。「がんを治すと同時に、生活も守る」治療を地域に根付かせ、自分や家族が選びたいと思える病院・チームを目指していくことをお伝えしました。

Q. サイバーナイフの導入で治療費は変わりますか?

A. 装置の種類によって治療費が変わることは基本的にありません。照射回数を大きく短縮する治療技術を用いる場合は、技術料の違いにより費用が多少変わることがあります。また、費用が高くなる場合でも、高額療養費制度の活用などにより、患者さんの自己負担を抑えられる場合があります。

講演3 元気に歩いて「老い」を楽しもう!

リハビリテーション技術科 副リハビリテーション技師長 阿部 正大

会場に語りかける阿部副技師長

会場に語りかける阿部副技師長

日本は平均寿命こそ世界トップクラスですが、健康寿命との差が大きいことが課題です。1日の歩数の目安は、成人で8,000歩、高齢者で6,000歩です。まずは「今より10分多く動く」といった小さな習慣づくりから始めることが、健康寿命の延伸につながります。ウォーキングや自転車などで外出する習慣は、体の健康だけでなく、社会参加や認知機能、こころの健康にも良い影響を与え、「老いを楽しむ」ための基盤になることをお話ししました。

Q. 車社会の中で、意識的に歩く工夫はありますか?

A. 近くのお店には歩いて行く、階段を使う、駐車場ではあえて遠くに停めるなど、小さな工夫から始めれば大丈夫です。急に変えるのではなく、少しずつ意識していくことが長続きのコツです。

アンケート結果

ご来場いただいた皆さまにアンケートへのご協力をお願いし、71件(回収率93.4%)のご回答をいただきました。ご協力ありがとうございました。

91.2%
講演内容に「満足」以上
94.9%
スタッフの対応に「満足」以上
98.4%
「また参加したい」

※各設問に回答のあった方に占める割合(無回答を除く)

参加者の年齢構成(n=71)

参加者の年齢構成のグラフ。70代18人、80代以上15人、50代14人、60代13人と、50代以上が中心

参加者のお住まい(n=71)

参加者の居住地のグラフ。北上市59人(83.1%)、花巻市6人(8.5%)、その他6人(8.5%)

講座を知ったきっかけ(n=71)

講座を知ったきっかけのグラフ。市の広報30人、ポスター18人、友人・知人14人、病院内周知5人、その他3人、ホームページ1人

満足度(n=71)

満足度のグラフ。講演内容は大変満足35人・満足17人・普通4人・不満1人・無回答14人。スタッフの対応は大変満足32人・満足24人・普通3人・無回答12人

ご回答いただいた方の内訳は、一般市民の方が57名、医療関係者の方が14名でした。市の広報やポスターをきっかけにご来場くださった方が多く、地域の皆さまに幅広く関心をお寄せいただけたことがうかがえます。

参加者の声(アンケート自由記述より)

「無料で予約なし、気軽に参加できるのが良かった。改めて日頃の生活を見直すことが大切と感じた」70代
「認知症を診断してもらう第一歩は脳神経科だと思っていたが、定期的に通院しているかかりつけ医でもいいことを知ることができた」20代
「切らないがん治療、進んでいるのだと思った。選択肢の一つとして周りの人に勧めたい」50代
「ちょっとした意識で自分の健康寿命を延ばせるようがんばりたいです」40代
「中部病院の入口に『仕事をしながら治療…』とあります。今日のお話を聞いて納得しました。先生方の考えを聞くことで、地域にすばらしい病院があると思いました」70代

このほか、「配付資料の文字が小さい」「メモを取れる机がほしい」などのご意見もいただきました。次回の運営に活かしてまいります。

市民公開講座は来年度も開催を予定しています。今回ご都合が合わなかった方も、ぜひ次の機会にご参加ください。開催が決まりましたら、当院ホームページや各市町村の広報誌等でお知らせします。

お問い合わせ:岩手県立中部病院 地域医療福祉連携室 TEL 0197-71-1511(平日 9:00~17:00)

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